2009年08月09日

『オヤ』について

最近、『イーネオヤ』『オヤ』『メキキ(メキッキ)オヤ』『イーネオヤ専用糸』『イーネオヤの作り方』という言葉での検索から、当ブログへお越しくださる方が増えてきました。
このようなブログに来て戴いている事に感謝を申し上げますと共に、イーネオヤがだいぶ知られて来たのだなと思いました。
…が、同時に、自分でネットサーフィンしていても、日本での『オヤ』関係の情報が少ないな〜と思います。
そうじゃなかったら、こんな辺境地なブログに、たくさんの人が来ないってばネ(苦笑)
日本語サイトを検索エンジンで調べて訪問をしていると、少しかじってみた…という雰囲気の所は結構あっても、続けている方は、一握りのような感じ。
著作権云々の問題は多々ありますが、『オヤ』に関しての情報は、とても少ないですね。
海外サイトや、本場のトルコ語サイトは、たくさんあるんですけれど。
…まあ私の場合、単語を見ながら、あてずっぽうにリンクを進んでるだけで、全く外国語は読めませんが(;^_^A
でも、海外サイトは、素晴らしいオヤの写真で溢れています。

『オヤ』って何?…って方の為に、あらためて簡単に説明しますと、『オヤ』とは『縁飾り』を意味するとの事。
イスラム教徒であるトルコ女性は、髪の毛を隠す必要があって、それを覆うスカーフをまとっています。
そのスカーフの縁に飾りを施したもの…その縁飾りが『オヤ』と呼ばれているそうです。
『オヤ(縁飾り)』を作る技法の中で『イーネオヤ』『トゥーオヤ』『メキキ(メキッキ)オヤ』『フェルケテオヤ』というのがあり、現在トルコでは技法が簡単な『トゥーオヤ』が普及しているようです。
『イーネ(igne←gは上に∨に似た記号が付きます)』は『針』の意味で、縫い針を使い、糸を絡げて玉結びを続けながら編み進めていきます。立体的なお花が有名ですが、そのほとんどが『イーネオヤ』です。
『トゥー(tig←iは上の点が無い文字)』は『鈎針(かぎばり)』の意味。普通のクロッシェとかと同じレース針ですが、12号〜14号程度の細い物が定番のようです。
『メキキ(メキッキ)(mekik)』は、ひ型の道具…日本ではシャトルと呼ばれる道具を使い、タティングレースとも言われるものに近いそうです。
『フィルケテ(firukete)』はU字ピンを使うヘアピンレースと呼ばれる物のようです。
トゥーオヤ以外は作成する方が減って、現地では失われいく技術になりかけているとか。
でも、日本のお教室のような訓練学校みたいなのもあるそうですから、意義はともかく、技術自体の継承はされていってるのではないかと、素人考えですが、私は思います。
その他、各技法を使ってビーズを編み込んでいく『ボンジュク(ボンジュック)(boncuk)オヤ』というものがありますが、この『ボンジュク(ボンジュック)』はトルコ語で『ビーズ』を意味しています。
『オヤ』特に『イーネオヤ』は、トルコに古くから存在する伝統的なレース編みとの事です。

オヤは、どれもナイロンやポリエステル、他にも綿レース糸や絹糸もありますが、細い糸を使い、とても繊細な仕上がりです。
今はポリエステルが主流のようですね。
新しい素材としてレーヨン製の物も出始めたようで、絹の穏やかな美しさも良いですが、合成素材の発色の良いキャンディーカラーにも惹かれます。

オヤは編み図など無く、デサインは親ら子へ、人から人へ、『オルネキ(ornek←oの上に点が2つの記号がつきます)』という個人個人のオヤの見本帳を見せ合うなどして広まったようです。
同じデザインでも、色だけでなく、目数が違ったり、花びらの数が違ったり。
個人個人の感性で、無限の数と可能性を広げていく…。
作者や著作権関係無しに、受け継がれて行く伝統。
そう、この『私の!』っていう、権利等を主張されるウザったさが無いのがイイですね!
別の人が考え出した物を、あたかも自分が発見した風に出されるのは、してはいけない事です。
けれど、そこから新しいものを作り出す為のベースや、きっかけになるのなら、喜ばしい事だと思います。
トルコの国風もあるのか、オヤには、『元』を大事にしながらも『新しい物にしていく』そういう自由さを感じます。
『温故知新』…ですかね。

…って、話が別の方向へ進んでしまいましたが…orz

日本語でのネット上サイトで、オヤに関する情報が少ないという話ですが、
まずは、トルコ手工芸協会を主宰していらっしゃる、今井瑞恵さんの著書、またはホームページ『茜屋』さんで知る事が出来ますので、ぜひ御一読を♪
『茜屋』さんへは、当ブログ右下からもリンクが繋っております♪

と、前フリをしておきます(汗)
…で、
数ある技法の中でも、縫い針で編み進めるイーネオヤは、神秘のベールに包まれ気味。
イーネオヤをやってみたい方は、イーネオヤの基本的な糸の動き…オヤ結びの仕方が、まず、知りたいと思うんですよね。
オヤ自体の販売は、トルコ雑貨系のネットショップでの扱いが増えて、目にしたり手にしたりという機会が与えられるようになってきましたが、作る方の情報が、あきらかに…猛烈に少ない。
私みたいに田舎に住んでてお教室も無い人もいれば、興味はあるけど、まずはどんなものか、チラ見してみたい人とかって多いと思うんです。
どんなに評価が高くても書店には扱って無くて取り寄せだけ…の本も、ちと敷居が高い。
実際、私も初めて茜屋さんに本をお願いした時には、結構勇気いりましたしね〜。(届いた本が想像以上に秀逸で、すっかりオヤにハマっちゃいましたが(^∇^;))
イーネオヤの編み目の進行方向こそ、左右様々ですが、基本のオヤ結びは万国共通なんだから、ネットに載せもイイと思うんですけどネ。
ちなみに、海外サイトでは、オヤ結びの仕方、簡単にですが掲載されてる場所もありました。ユーチューブでも動画出てますし〜(←手慣れた高速結びで、理解出来ません…orz)

そういう事を言いつつ、じゃあ、このブログではオヤ結びの仕方は出さないのかい?って思ってる方々も居ると思うんですが…。
私自身は、今井さんの著書を見本に身につけた技法なので、ぶっちゃけ、著作権侵害の影がチラつくのが…こわい(;゜ω゜)
海外の本にも少しですがオヤ結びの仕方は出てるのですが、本からの画像は出せないですしね。

というわけで、せめてオヤ結びが、糸がどういう状態と流れで出来るのかだけでも、オヤを検索してくださっている方々に知って戴きたいので、思い切って写真を載せたいと思います。
イーネオヤ普及の願いを込めて!!
…って、イーネオヤのお花の具体的な作り方等は色んな意味でコワイので、本当に結び目を作る所だけですけどね〜…(;^_^A


オヤ結びの作り方

20090809-3.jpg
↑ 結び目側に近い方の糸を、針の手前から、進行方向へ流します。

20090809-4.jpg
20090809-5.jpg
↑針側に近い糸を、針に、反時計回りに1度絡げます(結び始めや、結び終わり等は2度絡げすると解けずらい)

20090809-6.jpg
↑静かに針を上に抜き、糸を引いて行きます。

20090809-7.jpg
↑結び目と結び目の間に出来た山(ループ)を潰さないように、加減しながら、糸を引いて行きます。

20090809-8.jpg
↑結び目が出来上がる瞬間に、糸を、垂直にキュッと瞬間的に強めに引っ張ると、解けてこない結び目が出来ます。

イーネオヤの最初の難関が、この山(ループ)の加減ですね。
ここさえクリア出来れば、立体的なお花の作成にも進めるし、イーネのオヤにハマル事、間違い無し(*^∇^*)♪

この長ったらしい記事を最後まで読んで戴き、誠にありがとうございました♪
さあ、そこの貴方様も、ぜひ、Let's イーネオヤ〜♪
この記事へのコメント
おおっ

オヤのご説明 これだけ簡潔にかつ、わかりやすく
されているなんて 素晴らしい!!!


そうそう、ループがしっかり出来るようになれば
あとはなんとかなっちゃうんですが
ワタシもなかなかそこにいくのに時間がかかりました。

紹介は伝統的な作り方自体はおそらく大丈夫かと
思いますが それを解説された
作家の著書であると 確かに難しいですよね。



Posted by BiancA* at 2009年08月09日 18:48
BiancA*様、いらっしゃいませ〜♪

オヤの説明、そうおっしゃって戴けると、ホッとします。
ある程度知識が入ってしまった側が、何も知らない人向けに、ちゃんと解りやすく伝えられる言葉になってるか、心配だったもので…(+ω+)

イーネオヤのループが出来るようになるのって、練習してて…ある日突然出来た!って感じでした。
本当、大小に関わらず、とにかくループが出来る仕組みが解れば、あとは練習&慣れ。
そして、ある日、自分でもビックリな綺麗なループが出来る…と。
まあ私の場合、それは奇跡的で、その後、1度も満足いく目が編めた事は無いんですけれどね(;^_^A

オヤの作り方の紹介は、線引きが難しいです。
私が平行してやっているタティングレースでは、国内外でレクチャーサイトが溢れてますので、基本ベースくらいまでなら、オヤも大丈夫なのかな〜と、今回の画像に踏み切りました。
本当は、基本の三角(5目から1目への減らし目とか…)くらいまで、ネット上で紹介出来れば良いのにな〜と思っています。
Posted by はる at 2009年08月09日 23:41
わかりやすい説明ありがとうございます!
本を買ったのですが、不器用な為、この部分が分かりづらかったのです(*_*)
助かりました
おかげさまで前に進めます!!(*^^*)
Posted by みむ at 2014年08月28日 18:57
みむさん、ようこそ〜♪
御来訪戴けましたばかりか、コメントも戴き、ありがとうございます(*^ω^*)
この記事が、お役に立ててましたら、本望ですVv
オヤは、やればやるほど面白くなりますから、頑張って下さいね(*´∇`*)
Posted by はる at 2014年08月29日 23:30
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