2011年02月24日

……

………

入れ物に
鈍色の液体が
いっぱいいっぱい

液体は
入れ物から
溢れそうだけど
表面張力で
膨れ上がって
かろうじて溢れないでいる

1滴でも増えたり
ちょっとの揺れでも

あっという間に
中身がこぼれ落ちる

入れ物は
中が見えなくて
ひっくり返す事も出来なくて
中身を空っぽにするのは
なかなか難儀

入れ物から
外に見える表面だけを
優しく汲み上げ
見た目だけ
入れ物には何も入っていないように見えても
結局は
入れ物の中身は
いっぱい

だから

1滴でも増えたり
ちょっとの揺れでも

次は表面張力が起こるとは限らないから

あっという間に
中身がこぼれ落ちる
かもしれない

ぎりぎり
いっぱいいっぱい

せめて
この入れ物の中身を
こぼさずに
8割
理想は
5割にまで
減らす方法が
あれば良いのに

方法の存在は
多分
自分の中に
在るのだと思う

入れ物の中身を
増やさずに
減らす
増える量と速度よりも
減らす量と速度が上回る
そんな方法

時々
液体も入れ物も
全てを壊して
全てが無くなれば良いのにと
思う

『無』から
『有』が生まれ可能性が
在るとしても
『無』は
『無』でしかない

『私』が無くなれば
『私』が抱く一切の杞憂は
全て無くなるのだから

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